今回は、海外搬送についてご紹介します。

搬送元の大阪府内の病院から弊社の車両にて関西国際空港へ移動し、上海（浦東）空港まで看護師が付添いました。

患者様はご家族と一緒に日本を旅行中に急病のためご入院。手術を受け療養後、帰国の目途がたち今回ご依頼いただきました。

～航空機搭乗手配～

気管切開されており、吸引、経管栄養、車椅子が必要な患者様。ご家族様の希望は一日でもはやい帰国。

しかし、通常このような医療行為が必要な患者様の場合、医師の診断書をはじめ航空会社指定のメディカルフォームや医療資器材の持込申請と、患者の搭乗許可、資器材の持ち込み許可が下りるまである程度時間を要します。

また、付き添いの医療従事者の入国にビザが必要な場合はその申請も必要です。

今回は酸素投与は必要のない患者様でしたが、気管切開されていることもあり、上空でのSpO2の低下に備えて航空会社の酸素ボンベをレンタルしました。※レンタルを行っていない航空会社もあります。その場合酸素濃縮器の準備が必要です。

入院中の病院様や航空会社との打ち合わせを重ね、ようやく全ての準備が整い大変安堵されているご様子でした。

～お迎え、関西国際空港へ～

ご家族様とは別便にて帰国することになった患者様。

ご家族様は一足先に関西国際空港から出国です。

患者様は弊社車両にてフライト時間にあわせてお迎えに伺い、関西国際空港へ向かいます。

チェックインカウンターにて搭乗手続きを済ませ、航空会社のグランドスタッフの方々がサポートしてくださり搭乗時間まで待機しました。

空港での待ち時間では、椅子をトントンしてあなたも座りないとジェスチャーされたり、長い待ち時間も穏やかに過ごされました。

～搭乗～

吸引器や酸素ボンベがある為、航空会社の気遣いで足元の広い座席へ変更してくださいました。

機内では気切のため会話が出来ないので、コミュニケーションツールを使ったり、オッケーサインをもらいながら痰の吸引やトイレ介助を行いました。

機内ではずっと窓の外を眺めておられましたが、到着30分前から少しウトウト。

～無事に帰国～

上海に着いて、一足先に帰国したご家族や迎えに来てくださっていた現地の家族の方々と無事に合流です。

お孫さんが医療従事者で、英語と中国語の翻訳機を使って患者様の情報を申し送ります。

ようやく帰国が叶い、ご家族と再会できたことをとても喜んでおられました！

異国の地で急病、手術、入院、患者様もご家族様も不安な日々をお過ごしだったと思います。

こうして無事に家族そろって帰国が叶い、そのお手伝いができたことに大変嬉しく思います。

谢谢你的帮助☆