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大阪~静岡(新幹線)|長距離搬送

今回は新幹線を利用した長距離搬送をご紹介します。

大阪でひとり暮らしをされていた59歳の患者様、入退院繰り返す中で、今後の治療も考え「娘が住む静岡で暮らしたい」とのご希望を受け、大阪市内の病院から静岡の病院まで、救命士同行の転院搬送を行いました。

■搬送方法
大阪市内病院から新大阪駅までは車両搬送、新幹線にて静岡駅まで移動後、静岡の病院まで連携会社の車両にて搬送を行いました。

◆駅構内での移動◆
新大阪駅・静岡駅ともにストレッチャー搬入は不可のため、リクライニング車椅子にて構内を移動。スムーズな乗降が行えるよう各駅スタッフと連携を図りました。

■搬送時の配慮事項
酸素吸入(カニューレ1L)を継続し、SpO₂は90%をキープ。低下時の増量指示はなく、搬送中はモニタリングを継続。大幅なSpO₂低下が見られた場合は、速やかに搬送先病棟へ連絡する体制を整えました。
移動中は臀部・殿部の痛み訴えが強く、患者様のご希望に沿った体位保持を心がけました。新幹線の座席が硬く、持参クッションのみでは十分な緩和が難しかったため、備え付けブランケットを借用し、複数枚重ねてクッション性を確保しました。

~搬送終了時のご様子~
新幹線内では痛みとの闘いもありましたが、患者様は病院到着時にはお疲れの中でも笑顔でご挨拶くださいました。

ご家族様は当初、民間救急の存在をご存じではありませんでしたが、インターネットでの情報収集の中で弊社のホームページや搬送実務実績をご覧になり、ご依頼をいただきました。

このたびはご依頼ありがとうございました。