大阪~東京(新幹線)|長距離搬送

今回は大阪市内の病院~東京都内の病院へ(新幹線による転院搬送)弊社喀痰吸引従事者兼救急救命士が付き添いさせていただきました。
喀痰吸引の必要がある患者様の搬送でしたが、道中はバイタルサインも安定されており、吸引を行うことなくスムーズに移動することができました。
長距離でのご移動となるため、お身体への負担を軽減できるよう、適宜、除圧や体位変換を実施しながら対応いたしました。

今回の転院は、東京都にお住まいの息子様の近くで療養されることを希望されたご本人の想いによるものでした。
患者様は約50年前に東京都にお住まいだったとのこと。東京駅に到着した際には、お身体を少し起こされ、「東京〜」と懐かしそうに一言。その表情がとても印象的でした。
搬送中はED(経鼻栄養)チューブの自己抜去を防ぐためミトンを装着されていましたが、暑さのため何度か外そうとされる様子もありましたが、新幹線内では救命士が常に見守りを行い、ご本人の意思を尊重しながら、安全かつ安心してご移動いただけるよう努めました。

東京駅到着後、連携業者様の車両へ乗り換え。車内ではご家族様が、かつて暮らした街を患者様に案内されながらの移動となり、懐かしい思い出話があふれる時間となっていました。
搬送終了後には、「スムーズな移動をありがとうございました」とご家族様よりあたたかなお言葉を頂戴し、予定よりも早く、無事に病院へ到着することができました。

私たちは、患者様お一人おひとりの思いや、ご家族の願に耳を傾けながら、安心できる搬送をこれからも大切にしてまいります。
この度はご依頼いただきありがとうございました。