大阪~中国・北京(航空機)|海外付添搬送

今回サポートさせていただきましたのは、大阪市内の医療機関に入院中の42歳男性患者様の海外付添搬送案件です。
患者様は、昨年夏に海水浴中の溺水事故により心肺停止となりましたが、迅速な蘇生処置により一命を取り留められました。その後、低酸素脳症となり、現在は気管切開下での管理が必要な状態で、意思疎通も困難な状況でした。
今後、奥様はお子様を育てるため日本での生活を継続され、患者様ご本人はご両親が暮らす中国で、長期的な医療を受けられることとなりました。このたび、弊社が大阪市内の病院から中国・北京の空港までの搬送および医療サポートを担当させていただきました。

【搬送概要】
出発地:大阪市内の病院 → 関西国際空港
到着地:北京首都国際空港
同行スタッフ:救命士・看護師
搬送手段:弊社車両にて関西国際空港へ搬送後、スクープストレッチャーを用いて航空機内ベッドへ移乗
飛行時間:約3時間30分




【搬送中の対応】
頻回の吸引管理
排泄介助・体位変換・褥瘡予防のための定期的な除圧
酸素管理およびバイタルサインのモニタリング
通訳支援(車内は奥様、機内は中国語対応のCAが協力)
ご両親が常に患者様を見守れるよう、CAの配慮による座席調整


【到着後】
北京首都国際空港到着後は、中国側の救急医療チームと連携し、機内での状態確認および情報の引き継ぎを行いました。その後、空港からご実家近くの病院までは、約5時間の車両搬送が予定されていました。
弊社の搬送チームが離脱する際、救命士および看護師は、ご両親に「あともう少しです。どうかお気をつけて」と身振りを交えて丁寧にお伝えし、両手をしっかりと握って感謝の気持ちをお伝えしました。
それに対し、ご両親も深い感謝の意を示され、両手をしっかりと握り返しながら、何度も何度もお辞儀をされておられました。言葉を超えた強い信頼と想いが交差する、感動的な瞬間となりました。

このたびは、弊社にご依頼いただき誠にありがとうございました。
関西メディカル民間救急は、今後も安心・安全な医療搬送を心がけ、患者様とご家族様の大切な一歩をサポートしてまいります。