大阪~上海(航空機)|海外付添搬送
今回は、海外搬送についてご紹介します。
6月は中国への帰国搬送が2件続けてありました。
搬送元の大阪府内の病院から弊社の車両にて関西国際空港へ移動し、深セン空港まで看護師が付添いました。
患者様は中国から治療を受けるために日本の病院に数か月入院。今回はその治療を終え帰国することになりご依頼をいただきました。
~フライト~
関西国際空港~羽田空港
羽田空港~深セン空港
~医療処置内容~
気切管理、喀痰吸引、排泄介助、食事介助、酸素管理、薬剤管理
~お迎え~
フライトにあわせて、早朝5:00にお迎えに。
患者様はリクライニングの車椅子をお持ちで、すでに移乗して準備万端の状態で待機してくださっていました。
申し送りを受け、必要な物品を確認している間に今後の移乗に備えてリクライニング車椅子に布担架を敷きます。
病院様には早朝にもかかわらず対応して頂き大変助かりました。
大雨の中、息子様と通訳の方にも同乗していただき関西国際空港へ出発です。
かなりの視界不良で、関西国際空港への連絡橋やフライトに影響がでないか心配でしたが無事に予定通り関空へ到着です。
早朝の出発だったので患者様はうとうと…チェックインカウンターにて航空会社のリクライニング車椅子に移乗し、ゼリー食とお薬の介助を行います。
酸素ボンベの搭載などを確認し、搭乗手続きを済ませます。搭乗前に多目的室へ移動し排泄介助。
優先搭乗にて飛行機内へ移動し、座席には布担架で移動しました。
フライト中は酸素飽和度の低下もなく、羽田空港に無事到着。国際線へ移動し出国手続きを済ませます。
搭乗までの間に、口腔内の吸引などを行い、いよいよ国際線に搭乗です。
ビジネスクラスだった為、ゆったりと座ることができ患者様もリラックスされていました。
時折、何時?などのジェスチャーに通訳様と協力しながらコミュニケーションを図り、フライトを半分ほど経過したところで気管切開部を指さす患者様。
酸素飽和度も少しづつ低下傾向にあった為、酸素投与を開始。
その後は酸素飽和度も安定し、うとうと休みながら深セン空港へ無事に到着です。
預け入れしていた患者様の車椅子へ布担架にて再度移乗し、空港から病院へ向かう救急車の到着まで待機しました。
現地の医師と看護師様は到着口にて先に出迎えてくださり、通訳の方を通して患者様の情報を引き継ぎます。
その後少し時間があったのでゼリー食と薬の摂取を介助し、無事に到着した救急車両へ。
患者様とは空港でお別れでした。
搬送中、ご家族様は荷物を持ってくださったり、通訳の方にもたくさんお力添えいただいて、航空会社様など皆様の連携のおかげで無事搬送することができました。
何度も治療のために日本を訪れている様子で、また落ち着いたら免疫療法を受けに来たいとおっしゃっていました。
喀痰吸引やそのほかの介助も問題なく行うことができ、容態に変化なく帰国のお手伝いができて良かったです。
今後も治療に専念され、十分に養生されますように…!
遠くから祈っております。