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大阪~高知(陸路)|長距離搬送

今回は、急遽当日の依頼確定にて対応させていただいた、大阪〜高知県の病院へ長距離の搬送をご紹介します。長距離の搬送になるのでドライバー2名、看護師1名での搬送です。

~お迎え~

搬送元の病院ではご家族様がすでに待機してくださっていました。40代の患者様は元々高知県にお住まいで、大阪へは治療目的でご入院、ご両親は入院先の近くに2か月ほどお住まいになりながら、毎日お見舞いに通われており、そんなエピソードからもご家族の絆を感じます。

ご依頼をくださったのは患者様のお姉さま。状態の悪化により、いち早く地元へ連れて帰ってあげたいとの思いでした。

弊社も急遽対応できる看護師・ドライバーを最速で調整させていただき、12時半にお迎えです。

病棟からの申し送りを受け、急変時の連絡先も確認させていただき、ご家族みなさんといざ高知へ向けて出発です。

~車内にて~

病棟では吐き気などの症状も強く、痛みに対しては麻薬を使用しておられる状態で、車内では継続して酸素投与、腹水などもあり、声が漏れるような呼吸状態。

看護師によりしっかりとバイタルを観察させていただきながら、最大限の安全の元、高知県へ急ぎます。

そんな4時間半にも及ぶ搬送中、同乗のご両親はクッションを入れて支えてあげたり、ストレッチャーの柵に手を入れて患者様を保護し続けたりと、『少しでも楽に過ごせるように…』『少しでも苦痛が軽減されるように…』『なんとしても無事に高知まで連れて帰ってあげたい…!』との思いが痛いほど伝わってきました。

搬送先に到着するまで、苦痛からも目を閉じて過ごすことの多かった患者様。変動する血圧などの数値に、看護師も目をあけてみてくださいと呼びかけます。その呼びかけにしっかりと目をあけて応えてくださり、患者様の意志を感じます。

~搬送先到着~

いよいよ高知県に入り、搬送先が近づきました。すると、搬送先の病院への経路を電話、さらには案内人としてスタッフの方が道に立ってくれていたのです…!実は今回の搬送先は患者様の元お勤め先で、元同僚の方々がこのようにあたたかく出迎えてくださいました。

車両が到着し、病院へ入るころには『おかえり~!』と涙ながらのお声がけ。こんなにあたたかい方々に迎え入れていただいて、患者様のお人柄がうかがえた瞬間でした。本当に無事高知県へ到着できてよかったです。

急遽搬送を調整してくださった搬送元の病院様、患者様を気遣いながらも我々スタッフに笑顔でお声がけくださったご家族様、あたたかく出迎えてくださった病院のスタッフの方々、そしてなにより本当にお辛い中頑張ってくださった患者様。弊社に搬送をご依頼くださりありがとうございました!